データの伝送時間を比べてみると、CSデジタルの速さがわかる。
約四メガバイトのゲームソフトを伝送する場合、INS64(64KbPs)だと約一二分、BSのデータ多重放送(240KbPs)は約三分一〇秒である。
それがCSのデータ多重放送(1120KbPs)ならば約四〇秒、そしてCSデジタル放送ならば一基のトランスポンダすべてを使った場合(42MbPs)は、わずか約一秒で送ることができるのだ。
こんなところにも、CSデジタル放送の強みがある。
地上波のTVよりも画質が鮮明になり、高画質が求められる映画やスポーツ番組に有利となる。
これはスポーツ好きのフジワークにはたまらない!
伝送・配信などの際にアナログだと発生するノイズが、デジタルだと除去できる。
途中で付加されてしまうノイズを、デジタルならば補完訂正できるのだ。
アナログでも、NHKが開発したハイビジョンは走査線が地上波の二倍強の=二五本(有効数は一〇三五本)もある。
つまり垂直解像度が二倍なのだ。
しかも、PCM音声信号によって音響面でも高音質化を実現している。
ただし、アメリカのHDTV(高品位放送)の伝送方式はデジタルであり、世界のトレンドはデジタル方式にある。
そのため、ハイビジョンもデジタル化することになるが、すでにアナログ方式を前提に膨大な開発費を投じてきた日本の家電メーヵ1やNHKとしては辛いところだ。
なお、画質の面では「パーフェクTV」より「ディレクTV」のほうが一歩リードしている。
その理由は、地上局から衛星(サテライト)へ向けて送信するアップリンク用アンテナの出力が違うからだ。
さらに、激しい動きのあるスポーツ番組などには、広い周波数帯域を使って情報量を増やす「可変ビットレート方式」を採用しているため、よりクリアな映像を楽しむことができる。