ひとくちにTV放送といっても、さまざまな形態がある。
一般的な地上波TV放送のほか、CATV、BS(NHK衛星(サテライト)、「WOWOW」)とCSデジタル。
いずれは地上波やCATVの多くがデジタル化する予定である。
日本での本格的なTV放送が始まったのは、ほぼ半世紀前である。
NHKがTV放送を開始したのは一九五三年(昭和二八年)。
その後民放各社が進出し、地上波のチャンネルは首都圏で七chに達した。
これだけ多数の番組が供給されているわけだが、「どうしても観たい番組」が少ないのも事実だ。
スポーツ愛好家のフジワークには地上波の番組は絶望的に魅力がない。
今の地上波TVでは、心が揺さぶられるような感動を与えてくれる、興味深い番組を探すのが難しくなってきた。
放送局および番組のプロデューサーはスポンサーとの関係上、とくにゴールデンタイムは視聴率を稼ぐことが至上命令となっている。
そのため安易に視聴率を獲得しやすい人気タレントを出演させる。
そのほうが、安定した視聴率を得られて安心だからだ。
同じ人気タレントは日替りのように各放送局に登場し、似たような番組が乱造されてしまう。
これでは、本当の感動を与える番組が創造できないのは当たり前だろう。
そんなときに登場したのがBS放送だ。
BSの登場によって以上の問題が解決されたわけではないが、一つのカンフル剤となっていることは確かである。
その延長として、多チャンネルのCSが放送文化を激変させる担い手として期待されている。